GBT SUMMIT WORLD TOUR 2023 IN TOKYOを開催

　4月16日（日）、東京ポートシティ竹芝（東京都）において、GBT SUMMIT WORLD TOUR 2023 IN TOKYO（EMS Japan株式会社主催、杉江　護代表取締役）が開催された。

　開会後、主催者を代表して杉江氏による開会挨拶が行われた。杉江氏はEMS社がGBT（Guided Biofilm Therapy：誘導的バイオフィルム療法）にかける信念に言及。臨床家や研究者とともに築き上げてきた予防歯科における基準が企業理念の根幹をなし、「患者さんの口腔内を健康な状態に保つ」を目的としてモノ売り（予防器械・器具）からコト売り（予防歯科におけるプレゼンス）への転換の歴史をアピールした。

　次に、岡本　浩氏（東京都開業）と立川真由美氏（歯科衛生士、Tokyo歯周＆矯正クリニック）による講演が行われた。岡本氏はGBTのルーツとなったスウェーデンスタイルのエビデンスや30年以上にわたる長期症例とともにGBTの有効性を強調した。立川氏は、継続的なメインテナンスにつながるGBTプロトコールを詳説した。続いて、Tord Berglundh氏（イエテボリ大学歯学部歯周病科主任教授）による講演が行われた。氏は歯周炎の新しい分類に基づき、特に重症度の高い症例に対して多数の論文を供覧しながら示唆に富んだ内容を披露した。

　その後は、Celso Da Costa氏（歯科衛生士）とNeha Dixit氏（歯科医師、ともにEMS社）による講演が行われた。Dixit氏はGBTの治療適応範囲の広さや低侵襲などの利点を複数挙げ、患者の全身の健康への貢献を強調。Da Costa氏はGBTの実践や経営的なメリットについて言及した。