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社会|2023年9月2日掲載

第39回地域歯科保健研究会

「地域歯科保健医療の提供体制」をテーマに開催

8020運動発起人らより、今後の地域歯科保健を担う若手にエールが送られた。
8020運動発起人らより、今後の地域歯科保健を担う若手にエールが送られた。
 7月29日(土)、歯科医師会館において、第39回地域歯科保健研究会(通称:夏ゼミ/毛利泰士実行委員長/東京都歯科医師会、社会歯科学会後援)が、「地域における歯科保健医療の提供体制を考える」をテーマに開催された。本会は、地域歯科保健に尽力する行政勤務の歯科関係者らを中心とした研究会で、年1回催されている。4年ぶりの対面開催となった今回は、全国から70名以上が参加し、グループワークの他、持ち寄り企画5演題の発表が行われた。

 なかでも注目となった持ち寄り企画「厚木ワークショップ解散式」では、石井拓男氏(東京歯科大学)、北原 稔氏(神奈川県)、矢澤正人氏(日本在宅ケアアライアンス)が、8020運動誕生の背景、本研究会が果たした役割を述べた。今でこそ、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という標語は広く定着し、8020達成者率は51.6%(令和4年歯科疾患実態調査より)にのぼるが、当時(1980年代)の歯科医療は母子保健が中心で、「歯を残す」といった概念や成人の歯科健診(予防)に関しての議論はほとんどされていなかった。高齢化社会に対応すべく議論が重ねられ、8020運動の起源となったのが本研究会の「厚木ワークショップ」(1987年開催)であった。

 講演後には石井氏、北原氏、矢澤氏の他、厚木ワークショップ参加者らも登壇(大西宏昭氏、白田千代子氏、木内 緑氏、後藤真人氏、村居正雄氏、小泉信雄氏、鈴木恵三氏、新庄文明氏)。それぞれが当時のことを振り返り、今後の地域歯科保健を担う若手に熱いエールを送った。

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