関連キーワード

学会|2023年11月6日掲載

(公社)日本口腔インプラント学会

「口腔機能回復によるQOL向上」をテーマに開催

特別講演や各種セミナーをはじめ、多岐にわたるプログラムが設けられ盛会となった。
特別講演や各種セミナーをはじめ、多岐にわたるプログラムが設けられ盛会となった。
 9月15日(金)から17日(日)までの3日間、札幌コンベンションセンター(北海道)において、第53回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会(日本口腔インプラント学会 第43回東北・北海道支部学術大会併催/横山敦郎大会長、細川隆司理事長)が「国民から信頼される口腔インプラント治療―口腔機能回復によるQOL向上への貢献―」をテーマに開催され、3,500名を超える歯科医療従事者が参集した。

 シンポジウム5「インプラント治療を行う際に必要な全身的知識」では、小林 恒氏(弘前大学)、西郷慶悦氏(岩手県開業)の座長のもと、米永一理氏(東京大学大学院)、栗田 浩氏(信州大学)、岸本裕充氏(兵庫医科大学)が登壇。米永氏は全身疾患を正しく把握したうえでの治療の方針について、栗田氏は抗血栓薬を内服している患者への対応を詳説した。岸本氏は、骨粗しょう症の治療薬の選択や骨吸収抑制剤の休薬デメリットなどを述べた。

 シンポジウム8「超高齢社会におけるインプラント治療の在り方」は、野村智義氏(日本歯科先端技術研究所)、越智守生氏(北海道医療大学)の座長のもと、柴垣博一氏(神奈川県開業)、萩原芳幸氏(日本大学)、水口俊介氏(東京医科歯科大学大学院)が登壇した。柴垣氏は演題テーマにおける自身が行っている地域医療への取り組みを解説し、萩原氏は重要ポイントとして①低侵襲、②単純な構造、③清掃性の重視、④環境変化への対応、⑤使用システム――5つを挙げた。水口氏は、口腔機能検査や器材を紹介しながら健康寿命への延伸について言及した。