国試|2024年5月1日掲載
第117回歯科医師国家試験
合格者2,060名、合格率66.1%
3月15日(金)、厚生労働省は第117回歯科医師国家試験の合格者を発表した(かっこ内は前回のデータ)。受験者数は3,117名(3,157名)、合格者は2,060名(2,006名)、合格率は66.1%(63.5%)となった。
新卒者では、受験者数1,962名(1,919名)のうち、合格者は1,600名(1,483名)となり、合格率81.5%(77.3%)は全体の合格率とともに、過去10年間でもっとも高い合格率であった。既卒者では、受験者数1,155名(1,238名)のうち合格者は460名(523名)となり、合格率は39.8%(42.2%)となった。
男女別合格者の推移では、受験者数は男性1,837名(1,829名)、女性1,280名(1,328名)となった。合格者数は男性1,139名(1,083名)、女性921名(923名)となり、男女別合格率は男性が62.0%(59.2%)、女性が72.0%(69.5%)となった。
近年の出題傾向として、全身疾患に関する問題が多く出題されていることがうかがえる。高齢化が急速に進む日本において、基礎疾患を有する患者の増加にともない、歯科治療を行う際に医科分野の基礎的な知識とともに歯科治療時のリスク、それを回避する知識や技術が求められる時代になりつつある。歯学教育においてもそのような患者中心の全人的医療を理解する歯科医師の育成が不可欠といえる。
なお、第118回医師国家試験は、受験者数10,336名(10,293名)、合格者数9,547名(9,432名)、合格率92.4%(91.6%)となった。男女別合格者の推移では、受験者数は男性6,804名(6,785名)、女性3,532名(3,508名)となった。合格者数は男性6,240名(6,171名)、女性3,307名(3,261名)となった。