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社会|2022年3月5日掲載

S.O.N.Y-MED(福岡高齢者医療研究会)

内科医の細田正則氏を外部講師として招聘

登壇した松村香織氏と細田正則氏。
登壇した松村香織氏と細田正則氏。
 1月18日(火)、S.O.N.Y-MED(福岡高齢者医療研究会、中尾 祐会長)によるWebセミナーが開催され、歯科医療関係者を中心に60名以上が参加した。今回は外部講師として招聘された細田正則氏(医師、ほそだ内科クリニック)による特別講演「内科医として口腔内観察を続けて気づいたこと~医科歯科ボーダレスな診療への道程」が行われた。

 まず、松村香織氏(公立八女総合病院歯科口腔外科医長)によるメンバー講演「がん治療中の患者さんが歯科に来たらどうしますか? 」が行われた。氏は、①がん化学療法に際して歯科がすべきこと②周術期口腔機能管理のポイント③口腔粘膜炎への対応方法――の3つに分けて解説。口腔ケアや一般歯科治療について化学療法中も実施してよいことや、観血的歯科治療の際の血液検査データの見かた、医科との診療情報提供書への記載ポイントなど、がん化学療法中におさえておくべきポイントについて症例を交えながらわかりやすくまとめた。

 特別講演を行った細田氏は、「医科と歯科の境界をなくし口腔の健康を含めた全身の健康を人々に届ける」をクリニックのミッションとして掲げ、診療や執筆活動に取り組んでいることを紹介。また日々の診療の中で、患者さんの口腔内観察をとおして全身疾患や疾患リスク発見の機会になることなどにもふれた。さらに医師でありながらも歯科へ大きな期待を寄せ、「歯科口腔衛生の向上により健康長寿を実現するお手伝いをすること」をクリニックの経営理念に掲げるほど、歯科医療に理解ある一面も見られた。

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