社会|2022年8月4日掲載
株式会社資生堂・神奈川県歯科医師会
池山和幸氏による化粧療法の講演会を開催
冒頭、松井克之氏(神奈川県歯科医師会会長)は「オーラルフレイル予防や地域共生社会のため、ぜひ化粧療法を活用していただきたい」と会員へビデオメッセージを送った。
その後、池山和幸氏(株式会社資生堂、医学博士、介護福祉士)による「化粧を用いたオーラルフレイル予防の新たなアプローチ~人生100年時代、住み慣れた地域でいつまでも肌も口も健康に~」と題する講演が行われた。
オーラルフレイルの前段階として社会的フレイルが知られているなか、最新の研究では、高齢者が化粧療法を行うことによって「メイクアップをすることにより外出したくなる」「1日の平均歩数が上がる」ことがわかってきており、「社会とのつながりが保たれ社会的フレイル予防になると考えられる」と池山氏は説明。また、池山氏の調査によると、70歳以上でも84%が行っている毎日のスキンケアの際に触る顔周辺の唾液腺の刺激などが、口腔ケアにつながることを説明するきっかけになることが明らかになっており、歯科が化粧療法を取り入れる意義をわかりやすく解説した。
神奈川県歯科医師会では、今後も資生堂社とのコラボレーション事業を継続し、会員向けに化粧療法講座などの開催を予定している。