Web限定 2024年3月11日掲載 歯科でも活用できる多職種連携アプローチを徹底解説! 「粧う」ことで健康寿命を伸ばす化粧療法(第1回) 後で読む 第1回:化粧療法とは はじめまして、資生堂の池山和幸と申します。本連載では、歯科領域で活用できる「化粧療法」を全6回で紹介したいと思います。 皆さんは、「化粧療法」という言葉をご存じでしょうか? 化粧療法とは、疾病そのものを改善、治癒させるものでありませんが、医療や介護の現場で、スキンケアやメイクアップなどの化粧行為を通じて、心身機能やQOL(クオリティーオブライフ)の維持向上を行い、健康寿命の延伸をめざす方法です。 ... 池山和幸 いけやま・かずゆき 株式会社資生堂 みらい開発研究所 2005年、株式会社資生堂入社。専門は化粧療法学。京都大学大学院医学研究科にて学位(医学)取得。大学院在学中に介護福祉士の資格を取得。入社後、化粧療法研究に従事。これまでに約200の高齢者施設で、高齢期の化粧を医学的観点・介護の視点で効果検証。2014年から研究知見を活かし、高齢者美容サービス開発にも携わる。現在、化粧療法を用いて、高齢者のフレイル予防や健康寿命の延伸などの社会的課題解決に取り組んでいる。2019年、研究知見をまとめた書籍『「粧う」ことで健康寿命を伸ばす化粧療法~エビデンスに基づく超高齢社会への多職種アプローチ~』(クインテッセンス出版)を発刊。2021年、「日本口腔ケア学会認定口腔ケアアンバサダー」取得。現在「化粧療法研究室」内のブログで情報発信中。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。