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学会|2023年8月2日掲載

(特非)日本臨床歯周病学会

再生療法をメインテーマに第41回年次大会が開催

若手を対象としたセッションも新設され、本会の今後の発展に期待が高まる。
若手を対象としたセッションも新設され、本会の今後の発展に期待が高まる。
 6月24日(土)、25日(日)の両日、福岡国際会議場(福岡県)において、日本臨床歯周病学会第41回年次大会(吉田 茂大会長、木村英隆理事長)が「再生療法NEXT STEP」をメインテーマに掲げて開催された。

 初日に行われたRodrigo Neiva氏(米国・ペンシルベニア大学)による特別講演「Form with Function: Current Standards in Tissue Preservation and Implant Site Development」では、まずインプラントの使用に際して、歯の保存を前提に治療方針を検討すべきであり、利便性を最優先にすべきでないことを述べた。また骨造成を行う際の再生には「足場」が重要であることや、メンブレン、骨補填材について解説した。

 2日目には、「新進気鋭セッション」「歯科衛生士ミニシンポジウム」が行われた。新進気鋭セッションでは、「前歯一歯欠損のインプラント治療」「骨縁下欠損に対する歯周組織再生療法」「根面被覆術」の3つに分けた講演のほか、歯科衛生士ミニシンポジウムでは、2つのセッションに分けた講演がそれぞれ行われた。

 2日目の最後には、「『再生療法を極める』―匠の技―」と題して、歯科医師・歯科衛生士特別シンポジウムが行われた。本シンポジウムでは、長谷川嘉昭氏(東京都開業)が「チーム医療で何を診るのか」、中田光太郎氏(京都府開業)が「付着の再生~根面被覆術への再生療法の応用~」、船越栄次氏(福岡県開業)が「進行した重度歯周炎の長期予後の獲得」と題して、それぞれ登壇し、歯周組織再生療法のテクニックなど示唆に富む内容が披露された。