政治|2023年12月7日掲載
日本歯科医師会
生涯を通じた歯科健診の実現へ向けてシンクタンクを設置
冒頭、高橋氏は挨拶のなかで直近の歯科医療費動向に言及し、三師会(日本医師会、日歯、日本薬剤師会)が協働して国に診療報酬改定における財源の確保を求める方針を示した。また、9月29日に厚生労働省より発出された「医療機関等における一部負担金のキャッシュレス支払いについて」にふれ、保険診療での窓口支払いにおいてもキャッシュレス決済が認められるようになったことが説明された。
続いて末瀨一彦常務理事より、さる9月21日から26日の会期でオーストラリアにおいて開催されたFDI世界歯科大会について、資料をもとに報告がなされた。末瀨氏はまず、本大会に参加するに至った主たる目的として「各国の歯科医療費の現状にかかわる情報収集」を挙げるとともに、「超高齢社会に対応した歯科医療政策の模範として各国が日本に注目している」と述べ、参加各国の日本に対する目線についてもふれた。また、26日に行われた総会にて日本が推薦した小川祐司氏(国際渉外委員会委員、FDI公衆衛生委員会副委員長、新潟大学大学院医歯総合研究科教授)がFDI理事に当選したことが報告された。
最後に、蓮池芳浩副会長より「生涯を通じた歯科健診実現タスクチーム」について、さる9月20日に第1回の会議を開催したことに加えてタスクチームメンバーが報告された。その後は、今後の検討・協議事項における説明とともに、会議は本年中に3回程度開催予定であることや、会見前に開催された理事会にてシンクタンク(日本歯科総合研究機構も含む)の設置が承認されたことが補足された。
以下に、本タスクチームメンバーを示す。蓮池氏、山本秀樹氏(日歯常務理事)、伊藤明彦氏(同常務理事)、小林隆太郎氏(日本歯科医学会副会長)、天野敦雄氏(同総務理事)、神田晋爾氏(日本歯科医師連盟副理事長)、内堀典保氏(愛知県歯科医師会会長)、豊嶋健治氏(香川県歯科医師会会長)。