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社会|2024年1月3日掲載

NPO法人日本唾液ケア研究会

第2回日本唾液ケア研究会学術集会を開催

唾液学・唾液検査学のさらなる発展や簡易検査キットの普及に期待が高まる。
唾液学・唾液検査学のさらなる発展や簡易検査キットの普及に期待が高まる。
 2023年11月26日(日)、神奈川歯科大学(神奈川県)において、第2回日本唾液ケア研究会学術集会(NPO法人日本唾液ケア研究会主催、槻木恵一理事長)が、「唾液学・唾液検査学の創生による国民の健康増進」をテーマに開催された。

 日本唾液ケア研究会は、唾液の健康効果を科学的に明らかにし、臨床応用への取り組みの推進や健康効果の啓発を目的に、口腔の健康から全身の健康を目指す団体である。

 冒頭、槻木氏(神奈川歯科大学副学長)は開会挨拶のなかで、唾液を介した健康維持の重要性の周知が進んでいない現状を課題に挙げた。そのため本会では、「簡易的なスクリーニングとして発展と普及が期待されている唾液検査に注目し、概念の再考や精度管理の重要性、今後の展望を語る議論の場としてほしい」と期待の言葉を述べた。

 次に、槻木氏の座長のもと、菊谷 武氏(日本歯科大学教授、同大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長)による特別講演が行われた。菊谷氏は、フレイルによって来院が途絶えてしまう患者さんが訪問歯科診療の現場で増えている現状とともに、機能する口腔内をつくる重要性に言及した。

 続いて、「いい唾液の日記念イベント」と題し、槻木氏より唾液ケア推進への貢献や優秀な論文を発表した臨床家と研究者9名に対して表彰が行われ、その後、授賞講演が行われた。

 その他にも、フォーラム、ランチョンセミナー、ポスター発表など多岐にわたるプログラムが行われた。会場では関連製品を扱う企業が出展し、来場者の関心を集めていた。

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