社会|2021年5月5日掲載
女川歯科保健チーム
東日本大震災から10年、活動報告会を開催
まず、木村 裕氏(宮城県開業)による講演「震災後10年を振り返って」では、東日本大震災の状況について多くの写真とともに回顧。自院が全壊・被災しているなかで歯科保健医療を継続してきたことや、中久木氏をはじめとする歯科医療関係者やボランティアの支援によって現在の歯科診療所が立ち上げられたことに対して感謝の意を示した。
続いて、田守未来氏(女川町保健センター)による報告「女川町における歯科保健事業の展開」では、震災後に入職してから現在に至るまでに、乳幼児歯科健診やフッ化物洗口事業、子育て歯科相談会など、さまざまな歯科事業を展開してきたことを紹介した。
また、中久木氏、海津早苗氏、尾形 藍氏(ともに歯科衛生士)による報告「女川町における歯科保健活動への参加」において、中久木氏は支援のあり方や地域連携を強化するための地域包括BCP(事業継続計画)の考え方を示した。
その他では、遠方からの中長期的支援として渡邉充春氏(大阪府開業)、西本美恵子氏(NPO法人ウエルビーイング)による報告や参加者による指定発言も行われるなど盛会となった。