社会|2025年3月11日掲載

「5-D Japan Next generation~次世代への継承Ⅲ~」をテーマに

5-D Japan、第14回総会を開催

5-D Japan、第14回総会を開催

 さる3月9日(日)、東京ポートシティ竹芝(東京都)において、5-D Japan第14回総会(石川知弘氏、北島 一氏、福西一浩氏、船登彰芳氏、南 昌宏氏:ファウンダー)が「5-D Japan Next generation~次世代への継承Ⅲ~」をテーマに開催され、歯科医師、歯科衛生士ら約250名が参集し、盛会となった。

 まず、石川氏(静岡県開業)による開会の挨拶の後、鈴木健造氏(東京都開業)、吉松繁人氏(福岡県開業)のモデレーターのもと、奥野幾久氏(大阪府開業)が「これからのデンチャー臨床を考える」、菊地康司氏(千葉県開業)が「Comprehensive Tissue Management in the Esthetic Zone~From Philosophy to Excellence The 5-D Japan Experience」、中川雅裕氏(東京都開業)が「私自身の種の起源~過去から現在までの進化と革新、未来…~」と題して、それぞれ会員症例発表を行った。

 なかでも菊地氏は、ガミースマイルなどの症例を供覧したのち「審美歯科治療は総合治療であり、成功目標は患者が最後まで笑顔でいられること」であると締め括った。

 午後には、石川氏、船登氏(石川県開業)を座長としてArndt Happe氏(ドイツ開業)が「Current Concepts for Predictable Results with Implant in the Esthetic Zone(審美領域におけるインプラントの予測可能な結果に関する現在の概念)」と題した特別講演を行った。Happe氏は、デジタル技術を用いた治療計画立案や、インプラントの抜歯即時埋入の際に用いる技術、アバットメントのデザインなどについて解説。最後に、審美領域におけるインプラント治療を成功に導く要素として、(1)三次元的に正しい位置へのインプラント埋入、(2)安定かつ十分な骨量と構造、(3)粘膜貫通部の適切な軟組織の厚さ、(4)アバットメントと上部構造の粘膜貫通部の形状、材質、表面性状、(5)適切な軟組織のカントゥア形成と維持の5点を挙げ、まとめとした。

 その後、北島氏(静岡県開業)より、Happe氏への感謝の言葉と閉会の辞が述べられ、盛会裏に幕を閉じた。

 なお当日は、5-D Japanファウンダーらによる4月新刊書籍『5-Dコンセンサス 歯の保存にこだわる~これまでの軌跡と次世代へのメッセージ~』(クインテッセンス出版刊)の会場限定先行発売が行われ、展示ブースにはファウンダー5名のサイン本を手に入れようとする参加者で賑わっていた。

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