2010年9月19日掲載

ペリオドンタルメディシンで他科との連携・情報の共有に関心集まる

<font color='green'><b>第53回秋季日本歯周病学会学術大会開催</b></font>

<font color='green'><b>第53回秋季日本歯周病学会学術大会開催</b></font>
 さる9月18日(土)、19日(日)の両日、サンポートホール高松およびかがわ国際会議場(香川県)において、第53回秋季日本歯周病学会学術大会(永田俊彦大会長、伊藤公一理事長)が、大会テーマに「ペリオドンタルメディシンの推進」を掲げて盛大に開催された。  19日のメイン会場では、午前中に大会テーマに則った歯科衛生士教育講演2題が行われた。学会認定歯科衛生士制の成熟により参加歯科衛生士が多いこと、それにともない学会として歯科衛生士教育に力を入れていることが反映された催しとなった。午後には他科のドクター4名を招聘したシンポジウム「Micro-inflammation―ペリオドンタルメディシン研究の可能性を探る―」(座長:西村英紀広大教授)と認定医・専門医教育講演1題が行われた。全身疾患との因果関係、歯科内科学がよく語られるようになった昨今では、ペリオドンタルメディシンの話題はタイムリーなのかもしれない。とくに大学に属するドクターにとっては大学附属病院が医科と併設されているところが多いこともあって、他科との連携・情報の共有は興味のあるところであろう。  そのほか、他の会場では、ペリオドンタルメディシン関連の演題を中心に特別講演3題、ランチョンセミナー3題、医療委員会企画講演1題、倫理委員会企画講演1題、学会支援研究報告1題、臨床教育講演1題、市民公開講座2題、一般演題プレナリー口演10題、一般演題ポスター89題、臨床(認定医・専門医)ポスター35題、歯科衛生士症例ポスター10題などが行われた。  なかでも谷口威夫氏(長野県開業)による臨床教育講演「歯周治療における炎症と力のコントロール―歯科臨床40年で患者さんに教わったこと―」は、数少ない臨床系演題の1つで、開業42年目を迎えられた谷口氏が日常臨床像を披露。長年の臨床経験から導き出された治療の実際を聞こうと、立ち見が出るほどの盛況となった。

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