学会|2024年7月22日掲載

多職種の視点から災害時の「食べる」について情報共有が行われる

日本災害医学会、災害時「食べる」連携研修会試行コースを開催

日本災害医学会、災害時「食べる」連携研修会試行コースを開催

 さる7月21日(日)、東京医科歯科大学(東京都)において、災害時「食べる」連携研修会試行コース(日本災害医学会災害時「食べる」連携委員会主催、中久木康一委員長)が開催され、保健師や看護師、管理栄養士、言語聴覚士をはじめ歯科医師や歯科衛生士など、多職種が参加した。

 本研修会(D-EATs試行コース)は、2022年度より日本災害医学会に災害時「食べる」連携委員会が設置されたことにともない、2024年度は特に地域保健の観点から災害時の要配慮者に対する「食べる」支援をつうじた体制やネットワーク構築のために開催された。

 会場では、中久木氏(医歯大/東北大)より研修の目的や意義について紹介されたのち、医師、歯科医師、管理栄養士、言語聴覚士ら運営スタッフによる災害保健医療に関する基礎的な知識や災害時対応の体制、多職種の視点からの災害時の「食べる」アセスメントや評価など、14に及ぶ講義(演習)をはじめディスカッションが展開された。

 今後は、災害支援にかかわる職種や組織において、今回の研修会で災害時の「食べる」をつうじた健康維持に関する共通理念がつくられ、その評価や支援のための共通方針によって、包括的な多職種が連携した体制(顔が見える関係)が構築されることが期待される。

関連する特集