2012年12月16日掲載

「超高齢化社会におけるインプラントの在り方」をテーマに菊谷・武田両氏が講演

<font color='green'><b>HCSD第1回公開セミナー開催</b></font>

<font color='green'><b>HCSD第1回公開セミナー開催</b></font>
 さる12月16日(日)、ベルサール九段(東京都)にて、HCSD(ホームケアサポートデンティスト)第1回公開セミナー(横山雄士代表)が「超高齢化社会におけるインプラントの在り方」のテーマのもと、講師に菊谷 武氏(日歯大教授)、武田孝之氏(東京都開業)を迎え開催された。  まず、横山氏より本セミナーの開催趣旨が述べられた後、菊谷氏が講演。現在問題となっている在宅療養介護高齢者の低栄養リスクと口腔機能との関係をはじめ、患者が今どのステージにいるか把握するとともに運動障害に目を向けることの重要性など、在宅歯科医療の最前線にいる立場から今後の歯科医療のあり方を説いた。  つづいて登壇した武田氏は、数多くの文献を提示しながら欠損補綴におけるインプラント治療の有用性について解説するとともに、高齢者のライフステージや健康状態を考慮することが大切であるとしたうえで、従来の疾病医療から健康作りの医療へとシフトすることが重要とした。  最後に松岡友輔氏(神奈川県)の司会のもと、講師2名によるディスカッションが行われた。超高齢化社会におけるインプラント治療の行く末について歯科界全体が漠然とした不安を抱えているという認識に立ったうえで、それぞれが自分の専門領域において「いい治療」を行うこと、そして整理された情報を共有・公開することが大切であると締めくくった。

関連する特集