2015年12月20日掲載
米国よりフェザーストーン教授を招聘
株式会社ヨシダ、CAMBRA講演会を盛大に開催
CAMBRA™とはCaries Management by Risk Assessmentの略称であり、予防歯科の発達する米国で生まれたう蝕予防方法でリスク評価に基づくう蝕管理を意味する。なお、米国65校の歯科大学中、40校が教育プログラムとして導入しており、現在、大きな注目を集めている。講演は以下の流れで行われた。
1.病理学的要因―カリエスバランス
2.保護因子とは何であるのか?
3.臨床におけるCAMBRA™の実際―明日からの臨床で使えるように
4.質疑応答
まず、病理学的要因として、脱灰のメカニズムからカリエスバランス等の考え方について、わかりやすく丁寧に解説がなされた後、保護因子については、自浄作用がある唾液、脱灰を抑制し再石灰を強化し抗菌作用があるフッ素の重要性、歯磨剤の選択方法等が繰り返し示された。
そしてCAMBRA™を臨床で活用することができるよう、4症例のリスクについてLow~Moderate~High~Extremeのどれにあてはまるかを、会場の聴衆と一体となって詳細な分析を行うなど、実践に直結する内容が盛りだくさんであった。
このように、レクチャーは大変教育的であり、また、講演スライドのハンドアウトとともに行われたため、多くの聴衆からはとてもわかりやすく明日からの臨床への力となったとの声が聞かれた。
なお、CAMBRA™の解説および臨床での活用法の詳細については、改めて『ザ・クインテッセンス』にてDr. John Featherstoneらの関連論文を掲載予定。