社会|2024年6月3日掲載

「白い歯・みんなで守るその笑顔」をテーマに13,575名が来場

第47回九州デンタルショー2024が開催

第47回九州デンタルショー2024が開催

 さる6月1日(土)、2日(日)の両日、マリンメッセ福岡A館(福岡県)において、第47回九州デンタルショー2024(〔公社〕福岡県歯科医師会、福岡県歯科用品商組合主催/〔一社〕福岡県歯科技工士会、〔一社〕福岡県歯科衛生士会、九州歯科用品商協同組合協賛/〔一社〕日本歯科商工協会、日本歯科用品商協同組合連合会後援)が「白い歯・みんなで守るその笑顔」をテーマに掲げて開催された。

 来場者数は、2日間にわたりコロナ前の最高来場者数をこえる13,575名(歯科医師3,581名、歯科技工士1,265名、歯科衛生士3,094名、歯科助手734名、商工業者3,615名、同伴者1,286名)の歯科関係者が来場した。

 また、今回初の試みとして出展社ブースを訪れた来場者の情報収集を目的としたアプリケーションが採用された。本アプリケーションは来場者のアンケート回答をデータベース化し、後日出展企業にアンケート結果が届けられることで、プロモーションコード規約を遵守したうえで効率的な情報収集が可能となった。なお、本アプリケーションは、今後全国で開催されるデンタルショーで導入される予定である。

 その他にも、昨年好評を受けた回廊型導線のアイデアを取り入れつつ、外回りには材料コマ周遊コース、中心部は大型機械コマを集めるなど新レイアウトが試された。また、DX化された九州発となる運営システムが全国で展開されることで、時代の最先端をいくデンタルショーとして、今後もさらなる来場者の増加や注目が見込まれることがうかがえた。

 生涯研修会場では2日間にわたり、現在の歯科界の潮流を反映したテーマ20題が取り上げられ、特に令和6年度診療報酬改定にて手厚く評価された口腔機能の維持・管理に関連する内容や新規収載された口腔内スキャナーの活用など、特に今年注目が高まった最新トピックが採用された。また、一部講演では開演前に満席となり入場規制が行われる様子も見受けられ、会場は終始盛況となっていた。

 本年度は、出展企業144社、5大学、5専門学校、3団体の合計157店ものブースが出展した。また、昨年に引き続き九州の歯科大学5校(長崎大学、鹿児島大学、九州大学、福岡歯科大学、九州歯科大学)すべてのブースが設置された。出展企業の展示ブースでは、最新機器や材料が数多く展示され、なかでもディスプレイでの動画配信サービスやAIを活用した音声入力に対応した電子カルテ、SNSを活用した予約管理システムなど、近年加速度的に進む人手不足とDX化に対応したサービスを提供する企業の出展が目立つようになり、時代の変化が感じられた。

 なお、次回はきたる2025年5月31日(土)、6月1日(日)の両日、マリンメッセ福岡A館(福岡県)において開催される予定である。

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