学会|2024年6月11日掲載

「顎咬合学 踏襲から発展 学術と臨床の融合」をテーマに

第42回日本顎咬合学会学術大会・総会が開催

第42回日本顎咬合学会学術大会・総会が開催

 さる6月8日(土)、9日(日)の両日、東京国際フォーラム(東京都)において、第42回日本顎咬合学会学術大会・総会(貞光謙一郎大会長、理事長)が、「顎咬合学 踏襲から発展 学術と臨床の融合」をメインテーマに開催され、4,100名以上が参加した。

 まず開会式で貞光氏(奈良県開業)が開会の辞を述べ、本学術大会へかける想いを語った。その後、2日間にわたり多数のプログラムが開催。顎咬合学、義歯、インプラント治療などのほか、歯周治療、歯内療法、小児歯科、経営など本学会らしくさまざまなテーマのセッションが展開した。

 1日目午前には、Wael Att氏(ドイツ・フライブルク大)が「Full arch:Integrating function and esthetics with contemporary digital workflows」と題して特別講演を行い、会場を埋め尽くすほどの参加者が集まった。Att氏はフルアーチ症例における現代のデジタルワークフローの概要について説明し、それを使用する際のさまざまな可能性と利点について数多くの症例を供覧しながら詳説した。

 2日目の「歯周病と咬合の関係性について」と題したセッションでは、木村英隆氏(福岡県開業)が「咬合崩壊を伴う歯周病患者の咬合再構築」と題して登壇した。木村氏は歯周治療や、それにともなう補綴治療、咬合再構成の過程において、何に注目して治療を行うのか、ポイントごとに症例を交えながら解説。歯周治療、咬合治療によって歯の予後は改善すると結んだ。

 そのほかにも、テーマにある「学術と臨床の融合」に基づいた、各治療におけるエビデンスや、現在話題になっている機材、臨床手技に焦点を当てたプログラムが多数見られ、盛会裏に幕を閉じた。

 次回、第43回学術大会・総会は、きたる2025年6月7日(土)、8日(日)の両日、東京国際フォーラムにて貞光謙一郎大会長のもと、「踏襲から発展 学術と臨床の融合」をテーマに開催予定である。

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