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社会|2020年5月28日掲載

モリタと阪大歯学部、共同研究開発をスタート

デモンストレーションの様子。使用する歯科医療器具など、AIとカメラによって認識された情報がモニタ(写真左)に表示された。
デモンストレーションの様子。使用する歯科医療器具など、AIとカメラによって認識された情報がモニタ(写真左)に表示された。
 3月26日(木)、大阪大学歯学部附属病院(大阪府)において、大阪大学歯学部附属病院(村上伸也病院長)、株式会社モリタ(森田晴夫代表取締役社長)、株式会社モリタ製作所(塚本耕二代表取締役社長)による共同記者会見が開催された。

 本会見は、「歯科診療認識AIチェアユニット」の共同研究開発を本年4月より開始するため開催されたもの。本プロジェクトは、大阪大学で開発したAIとモリタ製作所が開発したIoTセンシング付き歯科用チェアユニットとの統合を行い、2025年の大阪万博までに歯科診療ビッグデータ構築基盤の整備を目指す。将来的には「歯科診療認識AI チェアユニット」を普及させ、世界中の歯科診療状況をモニタリングしたビッグデータを集積・解析することにより、診療の効率化と医療安全向上の両立を目指すとのこと。

 会場では、新型コロナウイルス感染拡大の影響をふまえ、主催者によるビデオメッセージ「2025年の大阪万博までには実用化されたものを皆さんに示したい」(村上氏)、「今回の共同研究の成果物が新たな診療と教育のプラットフォームとしてシナジー効果を生み出し、今後の歯科医療の発展に大きく寄与することを願っている」(森田氏)、「『歯科診療認識AIチェアユニット』を構築し、診療のさらなる効率化とアシスト機能の充実、歯科教育への貢献をしたい」(塚本氏)と、研究内容報告が行われた。

 その後、別室において実際の歯科治療をイメージしたデモンストレーションが行われ、報道関係者の関心を集めていた。

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