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社会|2024年7月31日掲載

多岐にわたるテーマのインプラント講演が行われ白熱したディスカッションが展開される

オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(OJ)、2024年年次ミーティング開催

オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(OJ)、2024年年次ミーティング開催

 さる7月27日(土)、28日(日)の両日、一橋講堂(東京都)において、オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(以下OJ、松島正和会長)2024年年次ミーティングが「インプラント周囲組織のマネージメントを再考する」をテーマに開催され、250名を超える参加者が参集した。

 初日の午前は、今年の2月に開催されたOJミッドウィンターミーティングにて選出された6名の演者による会員発表が行われ、大島健吾氏(香川県開業)、渥美克幸氏(埼玉県開業)、関 錦二郎氏(歯科技工士、関錦二郎商店)、菅田真吾氏(大阪府開業)、津田 祐氏(大阪府開業)、古賀慎太郎氏(神奈川県開業)がそれぞれ講演した。会員発表ではデジタルを活用した咬合再構成や、歯内療法学的観点からみた抜歯基準、矯正治療とインプラント治療の併用症例などについて論じられた。

 午後は関野 愉氏(日歯大)による教育講演が行われ、インプラント周囲病変の診断と対応についてエビデンスベースで語った。その後、正会員コンテストでは、一柳通宣氏(歯科技工士、デンテックインターナショナル)、西山貴浩氏(歯科技工士、和田精密歯研)、松本圭史氏(東京都開業)、毛内伸威氏(埼玉県開業)が登壇し、デジタルデンティストリーやGBR(骨再生誘導法)などのテーマで講演。なお、OJ Awardは松本氏が受賞した。さらに、シンポジウムI「インプラント周囲組織安定を目指したプランニング」では、小野晴彦氏(大分県開業)、新藤有道氏(東京都開業)、飯田吉郎氏(愛知県開業)の3名が審美領域におけるインプラント治療計画について語り、十分な検査・診断、分析が重要であるとした。

 2日目の午前のシンポジウムII−1「外科術式 こだわりを語ろう!」(Part 1)では、高田智史氏(愛知県開業)、相宮秀俊氏(愛知県開業)、増田英人氏(大阪府開業)が、シンポジウムII−2「外科術式 こだわりを語ろう!」(Part 2)では、船登彰芳氏(石川県開業)、鈴木真名氏(東京都開業)が登壇。歯根膜を活かした外科術式や上顎結節の特性を利用した治療の解説、PET(Partial Extraction Therapy)の検証などが行われた。

 そして、シンポジウムⅢ−1「longevityを実現するためのチームアプローチ」(Part 1)では、奥田浩規氏(兵庫県開業)・伊藤彰規氏(歯科技工士、伊藤企画)、シンポジウムⅢ−2「longevityを実現するためのチームアプローチ」(Part 2)では、木原敏裕氏(奈良県開業)・上原芳樹氏(歯科技工士、有限会社ファイン)が講演を行った。前歯部インプラント治療におけるエマージェンスプロファイルの考察や、インプラント治療における診断や術後予測などを説いた。各講演後には鋭い質問が飛び交い、白熱のディスカッションが交わされるなど終日盛り上がりをみせた。

 別ホールでは、藤波 淳氏(神奈川県開業)、今井正秀氏(歯科技工士、Abilita)、田内友貴氏(歯科衛生士、yuki DENTAL care)、上原氏、佐藤孝弘氏(新潟県開業)、村井結衣氏(歯科衛生士、タキノ歯科医院)、秋山和則氏(歯科技工士、デンテックインターナショナル)、丸橋理沙氏(歯科衛生士、Lisa visible association)によるコ・デンタルセッションが行われた。なかでも、今井氏は上部構造の形態の変化や補綴設計時の歯科医師との連携の仕方を解説した。

 最後に、大会長の金成雅彦氏(山口県開業)による大会長挨拶、副会長の日高豊彦氏(神奈川県開業)による閉会の挨拶が行われ、盛況のうちに終了した。なお、来年の年次ミーティングは「リカバリー」をテーマに2025年7月19日(土)、20日(日)に福岡市にて開催される予定である。

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