社会|2024年8月30日掲載

会員数の増加を目的としたタスクチームの活動内容・状況が報告される

日歯、定例会見を開催

日歯、定例会見を開催

 さる8月29日(木)、歯科医師会館において日本歯科医師会(以下、日歯、高橋英登会長)による定例記者会見が開催された。冒頭、高橋会長は台風10号の日本上陸の影響を鑑み、会見前に開催された理事会についてもWeb参加に切り替えたことにふれた。そして、日本は台風や地震といった自然災害の多い国であることとともに、災害時の歯科対応として災害関連死の防止やJDAT(日本災害歯科支援チーム)の活動に言及し、あらためて災害に強い歯科医師会をつくる必要性を強調した。

 次に、蓮池芳浩副会長より、8月28日に開催された日歯第3回シンクタンク研修会の概要が説明され、なかでも歯科に関連するバイオインフォマティクス分野の現況および将来像、口腔の健康と認知症の関係などを協議したことが報告された。特に前者については、「今後の歯科医療の発展に重要な分野になる」との認識を示し、講師には細菌学・微生物学に造詣の深い山口雅也氏(阪大歯学部)を招聘したことが述べられた。

 続いて、伊藤明彦常務理事より、8月7日、8日の2日間、厚労省にて開催されたこども霞が関見学デーに日歯がブースを出展したことが報告された。本イベントに参加するのは初の試みであり、当日は咬合力や舌圧測定といった口腔機能検査に関する体験学習ブースが設置され、「今後も子どもが歯科に興味をもてるような活動を継続していく」との意向が示された。

 最後は、伊藤智加常務理事より、日歯の会員数増加を目的としたタスクチームの活動内容・状況が説明された。日歯会員は1種・2種の正会員、そして3種の準会員、3区分の階層になっていることから、1種の正会員の入会が増えることが理想的だがまずは、第1段階として3種会員の会員数の増加を目指すことが述べられた。そのうえで、日歯会員比率の低い大学病院勤務の歯科医師を中心に、日歯活動の広報強化へ意欲的に取り組む旨がアピールされた。

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