学会|2024年11月6日掲載
“Details make perfection”をテーマにのべ200名以上の座長および演者が豪華共演
European Association for Osseointegration(EAO) congress 2024開催
さる10月24日(木)から26日(土)の3日間、Milano Convention Centre(イタリア・ミラノ)において、European Association for Osseointegration(EAO) congress 2024(Ronald Jung会長)が、Italian Academy of Osseointegration(IAO)およびThe Italian Society of Periodontology and Implantology(SIdP)とのジョイントミーティングとして盛大に開催された。
本会は、インプラント治療における世界的権威たちが参集し、最新の研究や症例について講演するグローバルな学会で、年に1度、欧州の主要都市で開催されている。
今回は3日間にわたって3つのPlenary(本会議、いわば大シンポジウム)と14セッションが展開されたほか、若手主体のgeneral session、一般口演、企業フォーラム、IAOプログラムおよびSIdPプログラムが最大14ホールに分かれて展開された。さすがEAOとあって、どの部屋を覗いてみても欧州を中心とした有名な演者の豪華共演が繰り広げられていた。なかでも注目を集めていたのは、審美領域における複数歯欠損症例の修復や硬・軟組織マネジメント、インプラント治療失敗の分水嶺、全顎修復治療におけるデジタルツールの活用法など、インプラント治療の王道テーマといえるもの以外にも、アバットメント接合部やインプラント治療における歯科矯正の役割、またリセッションに対する軟組織修復の挑戦など、深掘りしたテーマのものが併存し、興味深いプログラム構成であった。
今回、残念ながら日本人演者の講演はなかったものの、認定医試験を受験した相宮秀俊氏(愛知県開業)、宮原宇将氏(東京都開業)、湯口晃弘氏(北海道開業)の3名が揃って合格し、7名受験のうち3名が日本人という快挙を達成した。
これらのほかには、「Industry Hands-on sessions」の名でいわゆるハンズオンセミナーも連日開催され、大会に参加した日本人歯科医師も複数名が受講していた。3日間で25か国以上からのべ200名以上の座長および演者を集め盛大に開催されたEAO Milano 2024。初日と2日目のプログラム終了後には参加者が大勢参加したカクテルパーティーやクラブパーティーも開かれ、遅くまで歯科談義の尽きないミラノの夜となった。
来年のEAOは、きたる2025年9月18日から20日の3日間、モナコ公国において開催される予定である。