政治|2025年2月3日掲載
全国初、大学と歯科医師会の間で会員契約が実現
神奈川歯科大学と神奈川県歯科医師会、神奈川県歯科医師会大学会員に関する契約書を締結
さる1月31日(金)、神奈川歯科大学(神奈川県)において、神奈川歯科大学と神奈川県歯科医師会(以下、神奈川県歯)による大学会員締結式が行われた。本式は、神奈川歯科大学と神奈川県歯との間で結ばれた神奈川県歯大学会員に関する契約締結(神奈川歯科大学の教員等を一括して神奈川県歯の会員とする契約)に基づき執り行われたものである。
出席者紹介の後、鹿島 勇氏(神奈川歯科大学理事長)、守屋義雄氏(神奈川県歯会長)による挨拶が行われた。両氏より契約の締結が実現したことへの祝いの言葉とともに、大学と歯科医師会とが共同することでより地域に根ざした歯科保健活動の推進、そして連携強化によって生まれる相乗効果への期待が述べられた。
次に、遠藤則子氏(神奈川県歯副会長)より、本契約締結における目的と経緯説明がなされた。遠藤氏はまず、歯科医師法にある歯科医師の責務として公衆衛生の向上・増進へ寄与について言及し、歯科医師会としては地域歯科医療の充実や会員に対する研鑽の場の提供といった活動に努めてきたことを報告。しかしながら、入会の伸び悩みや入会者も歯科医師会活動への理解が十分でないという現状から、大学や病院に勤務している歯科医師が神奈川県歯と活動をともにすることで歯科医師会の活動について理解を深め、在学生においても歯科医師会がより身近な存在となることへの期待が述べられた。
その後は、鹿島氏、守屋氏が契約書にサインを交わした後、記念写真の撮影が行われた。
なお、大学会員契約の主な内容は以下3つである
1.神奈川県歯主催の講演会、講習会、研修会への参加
2.神奈川県歯の各種委員会に特別委員としての参加
3.神奈川県が提供するホームページやアプリ、契約団体の利用
全国の歯科医師会でも例をみない初の試みに今後の展開に期待が高まるとともに、追随する都道府県歯が出てくるのかにも注目したい。