特集 2024年5月号掲載 日本版オリジナルページ 知っておきたい矯正歯科学の基本の「き」(第6回) 後で読む リテーナー (保定装置) 不正位置にあった歯や顎を適切な位置に移動したあと、その状態に保持することを「保定」と呼ぶ。リテーナー(保定装置)はその期間中に用いられる装置である。矯正歯科治療直後の歯や咬合は不安定となり後戻り(再発)しやすい状態である。そこで矯正歯科治療後の形態や機能の安定を積極的に誘導し、歯や咬合機能の維持を図り、後戻りを防ぐために一定期間保定が行われる。さまざまな矯正装置によって歯列を動かす治療を動的治療と呼ぶが、引き続いて行われる保定は後戻りを... 岡藤範正 おかふじ・のりまさ 松本歯科大学教授 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。