通算160回を迎え、この冬も2万人あまりの参加者がシカゴ市内に参集
160th Chicago dental society 2025 midwinter meeting開催
さる2月20日(木)から22日(土)にかけ、McCormick Place West(米国・イリノイ州)において、160th Chicago dental society 2025 midwinter meeting(Chicago dental society主催、Denise D. Hale会長)が開催された。歴史あるこのイベントは、Chicago dental societyが例年2月に多数の講演や展示を行うもの。第160回を迎えた本年度は歯科医師4,599名、歯科衛生士2,591名、歯科助手1,717名のほか、歯科技工士や歯科医院スタッフ、および展示関係者や報道関係者を加え総勢20,426名が参集した。
会場では3日間にわたり、総勢155名の演者による講演と、45題にわたるワークショップが行われ、補綴、歯周、歯内、インプラント、矯正歯科といった歯科臨床にかかわるあらゆるテーマが網羅された。また、医院マネジメントやSNSを活用したマーケティング法、全身の健康や栄養、および感染対策といった周辺分野も、日本国内ではみられない幅広さで充実していた。またデンタルショーも併せて行われ、米国Quintessence Publishing Co.を含む約380の企業が最新の資器材と情報を提示していた。日本国内では未発売のデジタル関連装置の展示をはじめ、こちらも併せて盛況となっていた。
また上記のとおり、期間内にはシカゴ市内にて「LMT LabDay Chicago 2025」「96th Annual Meeting of the American prosthodontic society」「American academy of fixed prosthodontics 74th Annual Scientific Session」「Academy of operative dentistry 2025 annual meeting」「American academy of resrorative dentistry 2025 annual meeting」など、20件近くのミーティングが行われ、これも厳寒のシカゴに世界中から歯科関係者が集まる理由となっている。なかでも、全米最大の歯科技工関連デンタルショーである「LMT LabDay Chicago 2025」(LMT Communications Inc.主催)は第40回の節目として盛大に行われ、世界各国から約6,000名の登録者を迎えた。会場ではとくに、総義歯やノンメタルクラスプデンチャーを加工できるインクジェット式の3Dプリンターおよびレジンインクや、最新のAI CADソフトウェアなどといったトピックスに注目が集まっていた。
なお、次回は2026年2月19日(木)から21日(土)にかけ、上記の同会場で行われる予定である。