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学会|2025年3月21日掲載

「協奏の未来へ ~ 生命を探る・解く・護る ~」をテーマに

APPW2025(第130 回日本解剖学会総会・全国学術集会、第102 回日本生理学会大会、第98回日本薬理学会年会・合同大会)が開催

APPW2025(第130 回日本解剖学会総会・全国学術集会、第102 回日本生理学会大会、第98回日本薬理学会年会・合同大会)が開催

 さる3月17日(月)から3月19日(水)の3日間、幕張メッセ(千葉県)において、APPW2025(Anatomy-Physiology-Pharmacology Week in 2025/第130 回日本解剖学会総会・全国学術集会、第102 回日本生理学会大会、第98回日本薬理学会年会・合同大会)が開催された。今回の大会は初となる3学会合同で、共通テーマ「協奏の未来へ ~ 生命を探る・解く・護る ~」を掲げての開催となった。

 各界から著名な演者を招いてのプレナリーレクチャーや特別講演、企業や学術団体などとの共同企画シンポジウム、産官学連携セッションや、学生と企業のマッチングイベント、高校生によるポスター発表などのバラエティに富んだセッションが多数組まれ、時に満席となる講演もあり、盛況であった。

 なかでも2日目、日本毒性学会との共同企画として「ワンヘルスの実現を見据えた喫煙のハームリダクション」をテーマにシンポジウムが行われた。座長は西田基宏氏(九州大学大学院薬学研究院生理学分野)、安西尚彦氏(千葉大学大学院医学研究院薬理学)両名のもと、歯科でも注目される加熱式タバコの健康への影響に関する最新研究が4演題報告された。

 共催企業であるフィリップモリスの社員による講演を皮切りに、日本の研究者より国内の加熱式タバコに関する3つの研究成果が報告された。今後も「ワンヘルスの実現」のため、加熱式タバコのハームリダクションに向けて、さらなる研究推進への協力をよびかけた。以下にプログラムの詳細を示す。

1)「Designing a Smoke-Free Future: Evidence Supporting the Tobacco Heating System by PMI」Wade Carrie氏(Philip Morris International)
2)「加熱式たばこは喫煙者を真のワンヘルスに導けるのか?従来のたばこと加熱式たばこのガス相成分の生理学的分析と、臨床医学とのトランスレーショナルリサーチへの期待」 長尾景充氏(横浜市立大学循環制御医学)
3)「マウス内側手綱核 ― 脚間核経路におけるα3β4 ニコチン性アセチルコリン受容体の発現様式」山崎美和子氏(北海道大学大学院医学研究院解剖学分野)
4)「NAMs を用いた加熱式タバコの評価と今後の展望」諫田泰成氏(国立医薬品食品衛生研究所薬理部)

 会場には年代や国籍、分野の垣根を超えて、3学会の医療関係者・研究者・学生ら4,300人以上が参集し、合同学会にふさわしい、活発な意見交換や交流の機会をもたらし、有意義な学術集会となった。

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