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大学|2023年3月6日掲載

東京医科歯科大学、東京工業大学

新大学名称は「東京科学大学」、2024年度中をめどに

昨年10月に行われた記者会見より、益 一哉氏(写真左)と田中雄二郎氏。
昨年10月に行われた記者会見より、益 一哉氏(写真左)と田中雄二郎氏。
 1月19日(木)、国立大学法人東京医科歯科大学(以下、医歯大、田中雄二郎学長)と国立大学法人東京工業大学(以下、東工大、益 一哉学長)はプレスリリースにて、2022年10月14日に締結した基本合意書に基づき、2024年度中をめどに早期の統合を目指す両大学の統合後の新大学名称を「東京科学大学(仮称)、略称:科学大」と定め、大学設置・学校法人審議会へ1月中に提出することを発表した。

 国際的に卓越した教育研究拠点として、「医学と工学の融合」による新しい大学のあり方を目指し、両大学が1法人1大学として統合することで合意にいたったとの経緯が報告された。

 新大学の目指す姿として基本合意書には、「両大学の尖った研究のさらなる推進」、「部局間を超えた連携協働」、「高度な専門を有す人材の輩出」などが示された。上記の事項を具現化するためには、「理工、医歯学など両大学の得意分野を掛け合わせた先端研究にさらなる磨きをかけ、自由な発想や未知なる探求、人文科学・社会科学的視点も含めた『科学』の発展が原動力となる」とも強調された。

 また、「東京科学大学(仮称)」と名付けられた由来には、「科学」の発展を担い、社会とともに活力ある未来を切り拓いていくとの強い決意や「科学」に興味をもつ人材をはじめ、多様な人々に関心をもってもらえる大学でありたいとの思いが述べられた。

 官立の歯学教育機関として日本で最初に設置された医歯大と、理工系総合大学として著名人を数多く輩出してきた東工大との統合がもたらす今後の行く末に、注目が集まる。

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