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政治|2023年12月6日掲載

歯科口腔医療研究会

平野浩彦氏が口腔機能検査の果たす役割について講演

平野浩彦氏は未病の段階でスクリーニングするための口腔機能検査の大切さを説いた。
平野浩彦氏は未病の段階でスクリーニングするための口腔機能検査の大切さを説いた。
 10月30日(月)、衆議院第一議員会館(東京都)において、歯科口腔医療研究会(加藤勝信会長)による第27回勉強会が開催され、国会議員をはじめ日本歯科医師連盟、日本歯科衛生士連盟、日本歯科技工士連盟の役員らが参集した。

 冒頭、太田謙司氏(日本歯科医師連盟会長)は、挨拶のなかで歯学部を希望する学生の減少にふれ、団塊世代が診療から離れることで、歯科医師不足が加速的に進むことに警鐘を鳴らした。次に加藤氏(衆議院議員)より、補正予算の獲得や診療報酬改定に意欲的に取り組む旨が述べられた。

 続いて、座長を務めた山田 宏氏(参議院議員)は、10月31日に開催の政務調査会全体会議で議論される予定の「物価高への対応を柱とする新たな総合経済対策」を前に、参加議員らに談論してもらいたい事項に言及。特に地方創生臨時交付金が自治体によって支給額に大きな差があることを説明し、交付金が適正に振り分けられるよう見直しを要望した。

 その後、平野浩彦氏(東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科部長・研究所自立促進と精神保健研究チーム研究部長)による講演「高齢期における口腔機能検査の果たす役割:オーラルフレイルの概念も含め」が行われた。平野氏は、ライフステージと口腔機能の関係について解説。特にオーラルフレイルによって加速的に口腔機能が低下する負のサイクルとともに、全身状態の悪化と生存率に密接な関係があることを詳説した。また、歯科保健医療ビジョンを示しながら歯科口腔保健インフラ整備の必要性にも言及した。