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社会|2023年2月7日掲載

クインテッセンス出版(株)

JAO日本版創刊1周年記念セミナー(全5回)を開催

JAO日本版創刊以降の既刊計7冊の内容をベースに開催された記念セミナー。
JAO日本版創刊以降の既刊計7冊の内容をベースに開催された記念セミナー。
 2022年11月22日(火)、11月30日(水)から12月21日(水)までの全5回、アライナー矯正歯科専門誌「JAO(Journal of Aligner Orthodontics)日本版」創刊1周年記念Webセミナー(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。

 全5回にわたるWebセミナーは、「JAO日本版」2021年1号(12月号)から2022年6号までの計7冊の内容をベースに、岡藤範正氏(松本歯科大学教授)、岡野修一郎氏(歯科医師・Aligner Studio)、尾島賢治氏、佐本 博氏(ともに東京都開業)の4名が順に講演を行った(尾島氏は第3、4回)。

 岡藤氏は、「矯正歯科治療の基礎知識 矯正歯科治療の責務について」をテーマに講演。アライナー矯正治療を取り巻く現況とそれに対する専門学術機関の見解を紹介しつつ、三次元的に矯正力をかけられるメリットや傾斜移動における課題についても解説した。

 岡野氏は、「アライナー矯正治療における治療計画」をテーマに講演。治療計画立案・シミュレーション作成手順のポイントに「最終位置決定」「ステージング設定」「アタッチメント・エラスティック設定」の3つを挙げて解説。このうち「最終位置決定」については、治療シミュレーションソフトウェアClinCheckを用いて実演した。

 尾島氏は、第3回で「アライナーを用いた総合歯科治療」、第4回で「レベル別に診るアライナー矯正治療の実際」をテーマに講演。アライナー矯正治療を行うにあたり、顎位や顎関節、下顎頭の位置、筋肉といった患者の解剖学的状態を正確に把握するためにも、機能的分析の必要性を強調した。また、開咬症例と過蓋咬合症例におけるアライナーの垂直的コントロールについて治療難度別に分けたアプローチ法を解説した。

 本セミナーの最終回では佐本氏が、「ディープバイト治療におけるバーティカルコントロールと歯肉退縮の予防」をテーマに講演。治療ゴール検討のポイントとして、前歯・臼歯部の水平・垂直的な位置関係および歯列弓の拡大、ClinCheckによるデザインを挙げ、研究とみずからの治療に基づき解説した。

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