特集 2024年6月号掲載 日本版オリジナルページ 知っておきたい矯正歯科学の基本の「き」(第7回) 後で読む 不正咬合における診断 厚生労働省が発表した歯科疾患実態調査の結果(12~15歳、16~20歳)によると、調査対象の垂直被蓋(オーバーバイト)が正常値の+1~ 3mm より大きい、あるいは小さい割合は40.4%、水平被蓋(オーバージェット)が正常値の+1~3mm より大きい、あるいは小さい割合は35.8%であった1 。さらに叢生が認められる割合は約26%、空隙が認められるものは約10%であった。この結果から、わが国において正常な歯列を逸脱する割合は非常に多いこ... 岡藤範正 おかふじ・のりまさ 松本歯科大学教授 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。