歯科材料学 2021年9月号掲載 #08修復材料の表面を科学する 後で読む 修復する材料の表面性状はどのようにあるべきでしょうか? 最近読んだ『ゼロボーンロスコンセプト』(クインテッセンス出版刊)の中に、研磨と上皮の関係が興味深く記載されていたので、今回は材料の表面性状を中心に考えたいと思います。 歯科では、さまざまな種類の修復物(材料)を研磨します。研磨の目的として、①耐食性・耐変色性を良好にする、②食物、汚物の停滞・付着を防ぐ、③プラークの形成・付着を防ぐ、④舌や頬粘膜に対して違和感・不快感を少なくする――などがあります... 黒岩昭弘 くろいわ・あきひろ 松本歯科大学教授 1987年、松本歯科大学歯学部卒業。1992年、明海大学歯学部歯学研究科修了。2003年〜、松本歯科大学歯学部教授。2015年〜、明海大学歯学部客員教授。2019年〜、日本顎咬合学会理事長。2020年〜、日本歯科理工学会常任理事。現在に至る。(2021年1月現在の所属・役職) ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。