歯科材料学 2021年10月号掲載 #09合着セメントの過去と未来 後で読む 合着セメントの開発の歴史を紐解いてみましょう! リン酸亜鉛セメントから始まる合着セメントは、100年以上も使われていますが、長い時間を経てカルボキシレートセメントになります(図1)。その後はそれまでに比べると、比較的短いサイクルで新しいセメントが開発されました。今回は、開発された順にセメントの何がどう変わったか紐解いてみたいと思います(図2、3)。 図1 接着・合着セメント開発の歴史1)。 図2 接着・合着セメントの機械的性質の比較2)。 図3 各種合着セメントと牛歯象牙質間の接着強... 黒岩昭弘 くろいわ・あきひろ 松本歯科大学教授 1987年、松本歯科大学歯学部卒業。1992年、明海大学歯学部歯学研究科修了。2003年〜、松本歯科大学歯学部教授。2015年〜、明海大学歯学部客員教授。2019年〜、日本顎咬合学会理事長。2020年〜、日本歯科理工学会常任理事。現在に至る。(2021年1月現在の所属・役職) ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。