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学会|2021年8月6日掲載

(特非)日本顎咬合学会

第38・39回学術大会・総会がWeb配信にて開催

挨拶を行う黒岩昭弘氏。
挨拶を行う黒岩昭弘氏。
 6月12日(土)から21日(月)の期間、Web配信にて、(特非)日本顎咬合学会(黒岩昭弘大会長、理事長)による第38・39回日本顎咬合学会学術大会・総会が「真・顎咬合学 今こそ団結!臨床力を磨く」をテーマに開催され、登録者は3,612名であった。オンデマンド配信期間中に、特別講演・依頼公演、会員発表(口演、ポスター)、メーカープログラムなど100を超える演題が配信された。

 特別講演にはBrian Mealey氏(米国・テキサス大学サンアントニオ校ヘルスサイエンスセンター歯周病科教授/同大学大学院プログラムディレクター)が招聘され、「歯周病学:歯周の健康と全身の健康のつながり」と題し、パート1「歯周病の病態の基本」、パート2「歯周病と糖尿病との関係」、パート3「歯周病と心血管疾患の関係」、パート4「歯周病と妊娠の関係」に分けて歯周病と全身の健康について講演が行われた。

 そのなかでも特にパート3「歯周病と心血管疾患の関係」では、その1つとして日常的な何気ない動作(ガムを噛む、歯を磨くなど)でも歯周病を引き起こすバクテリアやその生成物が全身へ流れていることを指摘。それらが血管内に留まっている患者は、血管内皮にダメージを受けている可能性があり、さらに内皮機能の変化は、心筋梗塞、脳卒中などの血栓塞栓症の主要な原因となっていると、さまざまな研究結果を供覧しながら歯周病予防と治療の大切さを訴えた。また、口腔内の炎症を最小限に抑え、口腔内環境を整えることが歯科医師、歯科衛生士の重要な仕事であることを強調した。

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