歯科材料学 2021年8月号掲載 #07安定して精度の高い模型をつくる 後で読む 「面倒な下準備」と「再製作の繰り返し」どちらを選択しますか? ご存じのように歯科用石膏は、硬さや硬化時の寸法変化量によって分類され、タイプ1・2は普通石膏、タイプ3・4・5は硬質石膏、特に硬化時の強さが大きい石膏は超硬質石膏とよばれています。今回は練和条件での特性変化を中心に、良好な状態の補綴装置を生む条件を考えます。硬化時間に及ぼす影響(図1) 混水比(粉と水の割合)が推奨値より高ければ、硬化遅延にはたらきます。練和水は10~40℃の範囲で、温度が... 黒岩昭弘 くろいわ・あきひろ 松本歯科大学教授 1987年、松本歯科大学歯学部卒業。1992年、明海大学歯学部歯学研究科修了。2003年〜、松本歯科大学歯学部教授。2015年〜、明海大学歯学部客員教授。2019年〜、日本顎咬合学会理事長。2020年〜、日本歯科理工学会常任理事。現在に至る。(2021年1月現在の所属・役職) ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。