社会|2024年8月5日掲載

「終生研鑚」をテーマに講演が行われる

第20回経基臨塾発表会が開催

第20回経基臨塾発表会が開催

 さる8月4日(日)、福岡県歯科医師会館(福岡県)において、第20回経基臨塾発表会(徳永哲彦会長)が開催された。一般開業医に必要な「経営、基礎、臨床」の3つを研鑽する「経基臨塾」は、1998年11月より開始された「下川公一臨床セミナー」の卒業生を中心に構成されており、今回で第20回を迎える。塾長である下川公一氏が2019年に逝去され、前日には「下川先生を偲ぶ会」が行われた。

 徳永氏の開会の辞で幕を開け、駒澤 誉氏、倉富 覚、氏(すべて福岡県開業)、小山浩一郎氏(長崎県開業)、吉村理恵氏、安東俊夫氏(ともに福岡県開業)がそれぞれ講演を行った。

 最後には、徳永氏が「開業医に必要な歯牙移動の実際」という演題で講演を行った。徳永氏は矯正歯科治療をすべて矯正専門医に丸投げしてもうまくいくわけではないと話し、開業医がMTMや全顎矯正など、臨床のなかで「歯を動かせる」というオプションをもつことで、患者の口腔内の環境をより良い状態にできると述べた。また、上記に関する治療の考え方や術式について解説したうえで、それに則った自身の症例を複数供覧した。講演の終わりには、下川氏の「医者は患者の命を救うが歯医者は患者の人生を救う」という言葉を引用したうえで、「下川公一先生は私たちの歯科医人生を救ってくれた」と述べ、これまでの感謝の意を表した。

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