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学会|2024年9月2日掲載

悪天候が懸念されるなか、150名あまりが現地に参集し熱気に包まれる

日本臨床歯科学会 東京支部 2024年度 第1回ステップアップミーティング・懇親会開催

日本臨床歯科学会 東京支部 2024年度 第1回ステップアップミーティング・懇親会開催

 さる9月1日(日)、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都)において日本臨床歯科学会 東京支部 2024年度 第1回ステップアップミーティング・懇親会(日本臨床歯科学会東京支部主催、大河雅之会長)が開催され、台風10号の影響による悪天候が懸念されるなかにもかかわらず150名あまりの参加者を集めた。

 会場ではまず、大河会長の挨拶に続き加部聡一氏(東京都勤務)が教育講演として「生物学的支台歯形成の基本」の演題で登壇。生物学的支台歯形成を学ぶ意義として、トラブルの回避やチェアタイムの削減などといったメリットを挙げたうえで、Shillingburg HT Jr.やSpear Fなどによる著名な文献も示しつつ、(1)有髄歯支台歯形成の原則、(2)支台歯の理想的形態、(3)デントジンジバルインターフェース、(4)クラウンマージン、(5)プレパレーションの実際、(6)修復物に応じた形態の違い、(7)さまざまな症例への対応、の7点について詳説した。

 また、午後からは一般講演2題が行われ、山本 賢氏(埼玉県開業)が「前歯部審美修復治療に歯周形成外科を用いた一症例」の演題で、また同じく一般講演として小川大輔氏(東京都開業)が「咬合の乱れを有する患者へのアプローチを考える」の演題で相次いで登壇。山本氏からは41歳女性患者の前歯部に装着された3ユニットブリッジの審美的改善とポンティック部への食片圧入の改善を求めて来院した症例に対し、再度ブリッジを選択し骨削除と結合組織移植を行って装着にまで至った過程が、また小川氏からは前歯の審美回復と全顎的な治療を主訴に来院した61歳女性患者に対し、セファロ分析を含めた検査・診断のうえで咬合平面の乱れの原因となっていた上顎右側臼歯部の圧下や下顎右側第二大臼歯のアップライトなどを行い、咬合回復を図った過程が提示された。なお、山本氏の講演では、本ミーティングとしては初の試みとなる対話型のディスカッションが行われ、講演をトピックごとに区切りつつ、その都度に多数の質問や提案が聞かれた。

 なお、会場では大河会長の著書『イノベーション・オブ・ラミネートベニア』(小社刊、2024年9月10日発売)の先行展示販売が行われ、大きな話題となった。さらに同日はコロナ禍以来開催が見送られてきた懇親会も開催され、こちらも好評となっていた。

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