社会|2024年11月14日掲載
丸尾勝一郎氏が「Dr.マルオの大学では教えてくれない授業 ~情報・カネ編~」をテーマにWeb講演
クインテッセンス出版株式会社、第62回WEBINARを開催
さる11月13日(水)、丸尾勝一郎氏(東京都開業)による第62回WEBINAR「Dr.マルオの大学では教えてくれない授業 ~情報・カネ編~」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは、丸尾氏の著書『Dr.マルオの歯科大学では教えてくれないヒト・モノ・カネ・情報 若手歯科医師がキャリアに悩んだときに読む本』の内容をベースに行われた。
冒頭、丸尾氏は「開業すれば経営者になるにもかかわらず、開業に特化した書籍や歯科大学に歯科医院経営の講義がないのだろう」という自身が歯学部生時代に感じていた疑問、そして「当時自身が知りたかった情報を今の若い人材に届けたい、絶えないヒトのマネジメントの悩みに応えたい」との思いから書籍が制作された経緯が語られた。
次に、本講演の概要として1)これから日本はどうなっていくのか、2)キャリア、3)知識・論文、4)お金、5)経営――5つのトピックスを挙げた。そして1)では、日本の少子超高齢化と人口減少についてふれつつ、「患者さんの健康感が高まっている昨今、より質の高い治療ひいては専門医のニーズは大きくなる」との見解を述べ、大局観を養い時代の求めるものを意識した、これからの時代を戦略的に生き抜く考え方について解説した。
続いて、2)ではキャリア選択において、自身が没頭できる好き・得意分野を見つけ、より細分化したジャンルを突き詰め掛け算していくことで希少な人材になるブルーオーシャン的思考を強調。そして、「『〇〇(得意分野)の●●(人名)』とよばれるようなエキスパートを目指しましょう」とメッセージを送った。
また、4)では資産形成の法則を挙げ、特に20~30代の若手の間は金融投資よりも自己投資に注力することでスキルや知識を向上させ、自身を高利回りの配当株に育てる重要性を説いた。
講演後の質疑応答では、「自費診療を強化するための取り組みについて」の質問が寄せられ丸尾氏は、保険診療においても治療頻度の高い処置での自費材料の使用を提案。また、患者さんに自費診療を提案する際には機能性や長期予後といった付加価値を説明し、理解を得ることの重要性についてもふれた。
本講演の振り返り配信は2025年2月13日まで購入可能である。次回のWEBINAR #63は、きたる11月29日(金)、岡崎好秀氏(国立モンゴル医学科学大客員教授)を招聘し、「世界最強の保健指導論 ~説得から納得へ~」と題して開催予定。今回の振り返り配信、次回WEBINARのお申し込みはこちらから。