同窓会|2024年11月19日掲載

「Legacy & Innovation」をテーマに

日本大学松戸歯学部同窓会、同学部創立50周年記念学術講演を開催

日本大学松戸歯学部同窓会、同学部創立50周年記念学術講演を開催

 さる11月17日(日)、日本大学松戸歯学部50周年記念棟(千葉県)において、日本大学松戸歯学部同窓会(古谷由美子会長)による同学部創立50周年記念学術講演が、「Legacy & Innovation」をテーマに開催された。本会は、同学部創立50周年と新校舎50周年記念棟の落成、そして同窓会がまもなく創立50周年を迎える節目の記念イベントとして行われ、約200名の同窓生が参集した。

 開会式では、まず福本雅彦氏(同大学歯学部学部長)からのお祝いのビデオメッセージが上映され、続いて古谷氏より開会の挨拶がなされた。

 講演の前半では、荻原太郎氏(東京都勤務)による「模倣」、二宮佑介氏による「現代の修復治療」、中村茂人氏による「フルマウスリハビリテーションにおける下顎位の決定とその実際」、北原信也氏(すべて東京都開業)による「審美修復治療におけるトレンド」の4講演が行われ、審美治療、保存修復、咬合再構築、マテリアルの使い分けなどについて、それぞれが臨床経験や研究結果から得られた知見を共有した。

 後半では、松丸悠一氏(フリーランス)が「問題解決のために必要な下顎総義歯のアウトライン」、若林健史氏(東京都開業)が「チーム医療で目指す歯周治療~信頼される歯周治療を実現するための医院のシステムづくり~」と題して登壇した。松丸氏は、総義歯臨床専門の歯科医師として国内外で活動している立場から、全部床義歯の安定に必要な舌側床縁の厚みについてマネジメントポイントを示した。若林氏は、長年実践してきた予防からメインテナンスまでの歯周治療の基本と、チーム歯科医療に必要な院内システムの構築について解説した。

 最後の質疑応答の時間には、ジルコニアの接着性や研磨についての問題、高齢患者の義歯使用および歯周治療におけるだ液のマネジメントの問題、顎位と気道の問題などについて議論が交わされ、盛会のうちに終了した。

関連する特集