学会|2024年12月2日掲載
対面とWeb配信のハイブリッド講演で合計450名以上が参加
第231回大阪SJCD(日本臨床歯科学会大阪支部)例会「技工士祭り!!」開催
さる12月1日(日)、オービック御堂筋ビル(大阪府)において、第231回大阪SJCD(日本臨床歯科学会大阪支部)例会「技工士祭り!!」が開催された。
日本臨床歯科学会大阪支部に所属する歯科医師・歯科技工士や他支部の若手歯科技工士、そして、特別講演の演者として片岡繁夫氏(歯科技工士、大阪セラミックトレーニングセンター)が登壇し、3つのホールの同時進行で講演が行われた。本会は、対面とWeb配信のハイブリッド講演で、会場には約300名が参集、Web配信でも約150名が視聴し、合計450名以上が参加する盛会となった。各ホールの演題および演者を以下に示す。
A・B・Cホール
【長期症例のフィードバックから補綴治療を考察する】
座長:木村卓哉氏(兵庫県開業)
「審美補綴症例から」貞光謙一郎氏(奈良県開業)
「インプラント症例から」伊藤雄策氏(大阪府開業)、寺尾登喜雄氏(歯科技工士、神戸デンタルアートスタジオ)
「デンチャー症例から」本多正明氏(大阪府開業)、奥森健史氏(歯科技工士、デンタル・プログレッシブ)
「フルマウス症例から」本多正明氏、西村好美氏(歯科技工士、デンタルクリエーションアート)
【パーシャルデンチャー】
座長:本多浩二氏(大阪府開業)
「残存組織を保全し長期的に安定するパーシャルデンチャー」米澤大地氏(兵庫県開業)
「パーシャルデンチャーにおけるプロビジョナルデンチャーの重要性」西原 徹氏(歯科技工士、デンタル・プログレッシブ)
「パーシャルデンチャーのメタルフレームワークデザインの考え方」今西秀郷氏(歯科技工士、ZEALISM)
【世界的巨匠から学ぶ歯牙形態の世界】
座長:藤本光治氏(歯科技工士、ミナミ歯科クリニック)
特別講演「審美補綴に必要な歯牙形態学」、デモンストレーション「上顎中切歯形態修正」ともに片岡氏
D・Eホール
【SJCD各支部気鋭技工士プレゼンテーション】(すべて歯科技工士)
座長:青木健治氏(LORE dental laboratory)、井上陽介氏(IEDITION)、藤本光治氏、藤尾 明氏(AXIA DENTAL TECHNOLOGY)
島村亮平氏(大阪支部、タニオ歯科クリニック)
藤坂倫成氏(広島支部、LEVELS DENTAL TEAM)
藤谷直也氏(京都支部、JUST RIGHT DENTAL)
久保田紘基氏(名古屋支部、クボタLab. )
田村 亮氏(福岡支部、山﨑歯科クリニック)
善家良樹氏(四国支部、Celea Dental Laboratory)
【デジタル~精度~】
座長:谷尾和正氏(大阪府開業)
「IOS印象の精度を上げる」津田 祐氏(大阪府開業)
「CAD調整のポイント」森 智哉氏(歯科技工士、ファイン)
「CAM調整のポイント」穴吹大和氏(歯科技工士、ファイン)
1・2ホール
【スペシャリストからベーシックを学ぶ 色を合わせる!】
座長:津田氏
「シェードテイキング~ラボサイドへの正確な色調伝達~」勝部義明氏(大阪府開業)
「デジタルカメラの基礎知識とカメラワーク・パソコン設定」長嶋一直氏(歯科技工士、カツベ歯科クリニック)
「色調再現の基礎~レイヤリング~」岸本憂太氏(歯科技工士、松川歯科医院)
「色調再現の基礎~モノリシックステイン法~」松山真也氏(歯科技工士、SUNS Dental Laboratory)
【スペシャリストからベーシックを学ぶ クオリティーを上げる!】
座長:藤尾氏、青木氏
「精度の高い模型操作の基本的ポイント」青木氏
「精度の高い咬合器マウントの基礎」藤尾氏
「研磨を極める~メタル編~」川端誠一氏(歯科技工士、デンタルクリエーションアート)
「研磨を極める~ジルコニア編」栫井孝志氏(歯科技工士、神戸デンタルアートスタジオ)
A・B・Cホールの最初のセッション【長期症例のフィードバックから補綴治療を考察する】では、審美補綴・インプラント・デンチャー・フルマウスのテーマで長期経過症例が提示され、検査診断や治療のポイントが解説された。同ホールの最後のセッション【世界的巨匠から学ぶ歯牙形態の世界】では片岡氏が登壇。前編は、おもに上顎中切歯における特徴を詳細に解説し、「歯の形態にも定義があり、その定義を知っているから形態を作ることができる」と強調した。後編は上顎中切歯の形態修正のデモンストレーションが行われ、その高い技術力に会場は魅了された。
日本臨床歯科学会大阪支部に所属する会員以外も数多く参加し、昨年の350名を超え、さらに盛況となった本会。今後の日本臨床歯科学会大阪支部の動向にも期待したい。