社会|2024年12月24日掲載
発足から4年半以上経過し、悲願の現地開催が実現。200名超を集め盛会となる
iCEED第1回総会開催
さる12月22日(日)、ブリーゼプラザ小ホール(大阪府)において、iCEED(Institute for Clinical Expertise and Evidence in Dentistry、小田師巳主宰)第1回総会が200名以上を集め開催された。
iCEEDは、小田氏(大阪府開業)自身が教えを乞いたいと思える講師陣を各分野から招聘し、エビデンスに基づいて学べる若手向けのセミナーコースを構想して2020年4月に発足したものの、時を同じくしてコロナ禍となり、ウェブセミナーでの門出を余儀なくされた経緯をもつ。そしてこのたび、発足から4年半以上が経過しついに大阪現地で総会を行う運びとなった。
まず、受講生代表プレゼンとしてモーニングセッションが行われ、1期生である新井貴三氏(大阪府開業)と2期生である水谷篤史氏(奈良県開業)が登壇した。小田氏の開会挨拶に続いて、本会が誇る講師陣による講演が行われた。以下に演題および演者、担当分野を列記する。
「歯周治療を成功に導くセルフケアのエビデンスと臨床応用」成田大輔氏(兵庫県開業;Periodontics for Hygienist)
「口腔外科小手術を安心・安全に行うための勘所」松原良太氏(熊本県開業;Oral surgery)
「チーム医療による歯周治療の実践」塩見信行氏(大阪府開業;Periodontics)
「デジタル技術を応用したコピーデンチャーの臨床ポイント」松田謙一氏(大阪府開業;Dentures)
「Direct or Indirect? Let’s think about “the border” in posterior region」(2名によるコラボセッション)飯田真也氏(愛知県開業;Direct bonding)、大谷恭史氏(大阪府開業;Prosthodontics)
「どうする⁉ 破折ファイル その予防と除去の意思決定」神戸 亮氏(京都府開業;Endodontics)
「どうする⁉ GBR後の裂開 対応策の意思決定」小田氏(Director)
患者に対するブラッシング指導や歯ブラシの選択から舌小帯形成術、歯周組織再生療法にコピーデンチャー活用法、そしてオーバーレイおよびクラウン修復の境界、破折ファイルの対処法、GBR時の併発症であるメンブレン裂開まで、非常に幅広いテーマの内容がいずれもエビデンスベースで語られ、iCEEDの強みが遺憾なく発揮された第1回総会となった。
講師間でも会うのは本総会が初めてといったケースも見受けられ、受講生や参加者だけでなく、本会にとっても大きな節目となる充実の総会となった。