社会|2025年3月18日掲載

歯科衛生士、歯科医師ら約100名が神戸に集結

the 32th dhcoax meeting開催

the 32th dhcoax meeting開催

 さる3月16日(日)、神戸国際会館セミナーハウス(兵庫県)において、the 32th dhcoax meeting(谷垣裕美子主宰)が開催され、歯科衛生士、歯科医師ら約100名が参集した。

 第1部では、2つの歯科医院よりそれぞれ歯科衛生士の症例発表と院長の講演が行われた。

 1医院目は、長田麗未氏(歯科衛生士、山崎歯科クリニック)が、「歯周病とインプラント周囲炎を伴った患者の一症例~DH3年目の奮闘記~」と題して、インプラントのある患者のプロービング時の出血(BOP)を減らすための口腔清掃度歯数(OHI)について発表した。その後、院長の山崎章弘氏(山口県開業)より「歯周外科の可能性とその術式~歯周初期治療のその先に~」として歯周外科の術式や歯周外科を成功させるために必要な歯科衛生士の役割について講演した。

 2医院目には高岩果南氏(歯科衛生士、竹北歯科・矯正歯科クリニック&Life)が「患者に寄り添う、包括的治療アプローチ~前歯部開咬を有する、重度歯周病患者の歯周治療を経験して~」と題して、オープンバイトの患者に行った来院が途絶えないためのコミュニケーションについて発表した。その後、院長の竹北益生氏(岡山県開業)が「骨格タイプ別リスクアプローチ~プロフェッショナルメインテナンスの流儀~」として骨格のタイプごとの歯の喪失リスクを知りつつさらにレベルの高いメインテナンスを目指してほしいと講演した。

 お昼休憩の後には、午前の症例発表に対する質問に演者が答える時間も設けられ、担当患者のメインテナンスについて歯科医師とディスカッションする時間の取り方の工夫などについて意見が交わされた。

 第2部では、特別講演としてdhcoax顧問の佐竹田 久氏(広島県開業)が、「メインテナンスを深掘りする~見落としを減らし、診れることを増やす~」として、包括的な歯科治療において歯科医師はどんなことを考えながら治療をしているかを知り、メインテナンスに活かしてほしいと強調した。

 全体をとおして、今までの会を振り返りながら今後の歯科衛生士の方向性を模索する会となった。

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