社会|2025年3月18日掲載
カナダ大使館にて小宮山彌太郎氏らが講演
メディコムジャパン、DENTAL Salon Seminarを開催

さる3月13日(木)、カナダ大使館(東京都)において、DENTAL Salon Seminar(A.R.メディコム・インク・アジア・リミテッド[メディコムジャパン]主催、カナダ大使館・ケベック州政府在日事務所協力)が開催され、多くの歯科医師、歯科衛生士が参集し、盛会となった。
開会の挨拶が行われたあと、日本におけるインプラントの第一人者であるブローネマルク・オッセオインテグレイション・センターの小宮山彌太郎氏(東京都開業)と同院の歯科衛生士である山口千緒里氏が登壇し、それぞれ下記の演題で講演を行った。
「補綴科医から見たインプラント療法 ~歯科医師の中で最も衛生観念が低い目を通して~」
「感染管理を踏まえた口腔インプラントのアシスタントワーク ~歯科衛生士の視点から~」
はじめに、小宮山氏は衛生観念の視点からインプラント療法について講演を行った。氏は、自身の海外留学の経験談も交えつつ、インプラントは状況次第でいつでも異物と認識されて排除される可能性があるため、手術用器具の洗浄と滅菌に加えて、術前の口腔内環境の整備ならびに術中・術後の制腐的な配慮など、十分な注意が求められると述べた。さらに、インプラントの目的について、長きにわたって患者さんのQOLの改善と維持を図ることであるとし、いちばん大切なことは長持ちさせることだと述べた。
次に、山口氏はインプラントの長期安定使用のためには術前からメインテナンス期における感染対策を講じることが必要不可欠であるとして、アシスタントの視点からインプラント治療における感染対策などについて講演。インプラントを長期安定使用するためには、感染管理を厳守した外科処置と正しい個人防護具の着用が重要であり、また長期的に使用してもらうものだからこそ、患者さんの変化にも対応していくことが大切であるとまとめた。
セミナー終了後は、カナダ大使館のバンケットスペースにて懇親会が行われ、特別な空間でのセミナー&レセプションに盛り上がりを見せ、閉会となった。