社会|2025年4月14日掲載

各地域の事例紹介や意見交換が行われる

日歯、令和7年若手歯科医師活躍推進意見交換会を開催

日歯、令和7年若手歯科医師活躍推進意見交換会を開催

 さる4月12日(土)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、高橋英登会長)による令和7年若手歯科医師活躍推進意見交換会が開催され、都道府県歯科医師会の担当者が参集した。

 開会後、第1部として高橋氏による基調講演1「変革期にある歯科界の現状と将来への展望」、佐藤真奈美氏(日歯理事、若手歯科医師活躍推進WG責任者)による基調講演2「若手歯科医師の活躍に向けた取り組み」が行われた。両氏からは歯科を取り巻く諸問題や日歯会員の平均年齢が62歳以上となっている現状などがデータとともに供覧され、今回の意見交換会が今後の歯科医師会活動や事業促進につながることに期待を寄せた。

 第2部では「若手歯科医師活躍推進の有効性と妥当性を考える」をテーマに事例紹介と意見交換が行われた。事例紹介では、長野県歯科医師会(井口光世氏、長野県歯専務理事)による事例紹介1「ジュニアボード臨時委員会からの立ち上げから常設委員会設置まで」、愛媛県歯科医師会(浪瀧文彦氏、愛媛県歯学術委員会委員長/日歯若手歯科医師活躍推進WG委員)による事例紹介2「愛媛県歯科医師会の取り組み~総務調整会議の試み~」、鹿児島県歯科医師会(門松秀司氏、鹿児島県歯常務理事/日歯若手歯科医師活躍推進WG委員)による事例紹介3「地元に戻ってきたら必ず入会したくなる集まりを目指して」、神奈川県歯科医師会(又吉誉章氏、神奈川県歯常務理事/日歯若手歯科医師活躍推進WG委員)による事例紹介4「神奈川県歯科医師会青年部10年の歩み」が披露された後、会場からは積極的な意見や要望が出された。

 事例紹介では、4県歯とも会員規模や地域性などに差があるなか、共通点として若手会員を中心とする委員会の意見を積極的に取り入れ、歯科医師会を身近に感じられるようなイベントや企画を実施していた。若手が参画しやすい歯科医師会づくりには、帰属意識を高めるための新しい取り組みに理解のある執行部が不可欠といえる。

 なお、日歯では令和7年度から臨床研修歯科医師を対象とした第6種会員は入会金・年会費が無料となり、入会勧奨を強化している。会員数の減少は組織力の低下につながることから、今後の動向や取り組みに注目したい。

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