Web限定 2021年3月15日掲載 日本酒「SAKE」の世界へようこそ 美酒へのいざない (第2話) 後で読む 第2話:日本酒造りに不可欠な3要素 全国各地の蔵元を夢中にさせる審査会 日本酒はなぜ原料である米を精米して酒造りを行うのか、ご存じでしょうか。今回は、その歴史的背景についてお伝えしたいと思います。 「大吟醸」という言葉は、日本酒における高品質かつ高級なものの代名詞であり、ワインで言うならば「グランヴァン」です。純米の規格であろうとなかろうと、製造・販売・消費の三層において大吟醸の響きにはやはり価値があります。 日本酒業界でもっとも歴史と権威がある審査会として、「全国新酒鑑評会」(酒類総合... 新澤巖夫 にいざわ・いわお 株式会社新澤醸造店 5代目蔵元 1975年宮城県生まれ。東京農業大学農学部醸造学科卒業。大学卒業後、家業である酒造りを継ぐため酒造りを始動。25歳で杜氏に就任。同年に究極の食中酒「伯楽星」を生み出す。「伯楽星」はJAL国際線ビジネスクラス・ファーストクラスに12年連続搭載され続け、ミラノ万博公式酒、2010年・2014年FIFAワールドカップ公式酒になるなど、国内外で注目される。36歳の時に代表取締役に就任。2016年には世界最大の出品数を誇る「SAKE COMPETITION」で純米酒部門世界一を取得するなど、実力蔵へと成長を遂げる。現在は25歳の女性杜氏に製造指揮権を譲り、指導者として幅広く活動。利き酒能力を評価され、毎年SAKE COMPETITIONの審査員を務める。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。