Web限定 2021年10月15日掲載 日本酒「SAKE」の世界へようこそ 美酒へのいざない (第9話) 後で読む 第9話:日本酒造りシーズン本格化に向けて 日本酒造りシーズン本格化、心躍る新米の入荷 秋の季節を感じる頃になると、日本酒の造り手としましてはシーズンが本格化するため、いっそう気合いが入ります。あまり一般には知られていないマニアックな情報ですが、日本酒はシーズン本番の前段階として酒造計画というものを立てます。 酒蔵は限られたスペースに厳選された各種設備が配置されていて、それらを効率的に運用することで無駄な時間とコストを発生させず日本酒を醸造して、ご愛飲くださる飲み手の方々に... 新澤巖夫 にいざわ・いわお 株式会社新澤醸造店 5代目蔵元 1975年宮城県生まれ。東京農業大学農学部醸造学科卒業。大学卒業後、家業である酒造りを継ぐため酒造りを始動。25歳で杜氏に就任。同年に究極の食中酒「伯楽星」を生み出す。「伯楽星」はJAL国際線ビジネスクラス・ファーストクラスに12年連続搭載され続け、ミラノ万博公式酒、2010年・2014年FIFAワールドカップ公式酒になるなど、国内外で注目される。36歳の時に代表取締役に就任。2016年には世界最大の出品数を誇る「SAKE COMPETITION」で純米酒部門世界一を取得するなど、実力蔵へと成長を遂げる。現在は25歳の女性杜氏に製造指揮権を譲り、指導者として幅広く活動。利き酒能力を評価され、毎年SAKE COMPETITIONの審査員を務める。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。