Web限定 2021年9月15日掲載 日本酒「SAKE」の世界へようこそ 美酒へのいざない (第8話) 後で読む 第8話:秋に愉しむ「冷卸(ひやおろし)」 江戸時代から偶発的要因によって生まれた秋の旨酒 夏酒は、我々日本酒に現在携わっている人たちの営為で2000年代半ばに生み出されたものでした。今回はそれとは異なり、江戸時代から各種の偶発的要因によって生まれた秋酒についてふれてみたいと思います。 日本酒の世界では、秋の雰囲気をまとった酒のことを冷卸(ひやおろし)といいます。専門用語の詳細については他に譲るとして、ここでは簡潔に... 新澤巖夫 にいざわ・いわお 株式会社新澤醸造店 5代目蔵元 1975年宮城県生まれ。東京農業大学農学部醸造学科卒業。大学卒業後、家業である酒造りを継ぐため酒造りを始動。25歳で杜氏に就任。同年に究極の食中酒「伯楽星」を生み出す。「伯楽星」はJAL国際線ビジネスクラス・ファーストクラスに12年連続搭載され続け、ミラノ万博公式酒、2010年・2014年FIFAワールドカップ公式酒になるなど、国内外で注目される。36歳の時に代表取締役に就任。2016年には世界最大の出品数を誇る「SAKE COMPETITION」で純米酒部門世界一を取得するなど、実力蔵へと成長を遂げる。現在は25歳の女性杜氏に製造指揮権を譲り、指導者として幅広く活動。利き酒能力を評価され、毎年SAKE COMPETITIONの審査員を務める。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。