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2024年4月号掲載

クラデンAG社の日本法人の「顔」

口腔ケアで健康と健口なライフスタイルを提供したい

 1972年、口腔ケアのプロフェッショナル企業としてスイスで生まれたクラデンAG社(スイス・ルツェルン)。近年、日本では国民の歯と口への関心や予防歯科ニーズの高まりもあいまって50年以上の歴史を有する同社の口腔ケア製品に注目が集まっている。本欄では、同社日本法人の池亀 友氏(同社代表取締役社長)に予防歯科のビジョンと戦略についてうかがった。

池亀:日本の歯科におけるメインテナンスは疾病構造の変化とともに、口腔内の審美性や爽快感の獲得だけではなくなってきています。口腔の健康が全身の健康に影響するといった研究データの蓄積にともない、政府の経済財政運営の指針「骨太の方針」にも歯科の文言が明記され、年々大きな注目を集めていることは周知のとおりです。
 そのようななか当社では、人々が生涯をつうじて健康を保てるように、製品やサービスをとおして①口腔ケアに対する考え(口腔ケアに対する考えや方法が個人間でも大きく差があるという事実)、②解剖学的に考える「隙間」(歯と歯の隙間・歯間ケアの方法、その重要性と啓発)、③口腔と全身の健康の関係(歯肉炎、歯周炎が、心疾患や脳卒中を引き起こす原因にもなる認識)――の3つの課題とその解決に取り組んでいます。

 世界90か国で販売されている当社製品は、これまで歯科医院でのみ販売されていましたが、クラデンAG社の「Better Health For You(健康な毎日をあなたに)」という理念のもと、より広くお客様に知っていただくために、2018年から日本ではWebサイト上の販売もスタートしました。

 また、製品の開発に加え、歯科医師や歯科衛生士の歯科医療従事者を対象とした研修プログラム「iTOP」の開発・運営もしています。私たちの使命は、患者さんにツールや正しい知識を与えることだけではありません。患者さんが生涯にわたって(赤ちゃんから高齢者まで)健康を維持できるよう、正しい歯ブラシと歯間ブラシの選定をサポートすることも重要です。そのためには患者さんの定期的なメインテナンスが大切になりますので、当社の研修プログラムによって、歯科医師・歯科衛生士が口腔ケアに対する知識を高め、人々のより良い口腔状態を保つためのテクニックを習得していただきたいと考えています。

 私たちは口腔から全身の健康を守るために、日々のセルフケアを充実させる製品づくり、正しい知識の伝達のための歯科医療従事者への研修プログラムなど、口腔ケアをとおして健康と健口なライフスタイルの提供に引き続き注力してまいります。

 そこで「新聞クイント」では、4月号から6月号の3か月連続でPR記事を企画しました。4月号(本紙6-7面参照)では当社製品ユーザーである先生方の座談会、5月号では同じくユーザーの小宮山彌太郎先生と船越栄次先生のインプラントのメインテナンスに関する対談、6月号では「iTOP」講師による座談会を掲載しますので、ぜひご一読いただければ幸いです。