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2025年1月号掲載

ソルベンタムデンタル ソリューションの「顔」

※本記事は、「新聞クイント 2025年1月号」より抜粋して掲載。

歯科の課題解決のためのソリューションを機動力高く展開したい

 70年以上の歴史を誇る3Mのヘルスケア事業から受け継がれた知見と経験を活かし、新しく独立企業としてスタートをきった「ソルベンタム」。ヘルスケア領域では、医療用テープやマスク、手術室向け製品などが広く認知されており、歯科においても歯科医療従事者からの信頼の高い製品を提供し続けている。本欄では、デンタルソリューション部門を率いるKarim Mansour氏に日本市場への期待と今後の展開についてうかがった。

Mansour:2024年4月、3Mのヘルスケア部門は「ソルベンタム」という独立した企業として新たなスタートをきりました。そして2024年10月1日、日本法人も「ソルベンタム合同会社」に改称されました。この「ソルベンタム(Solventum)」という名称には、課題解決(solving)と勢い(momentum)という2つの概念を融合させ、迅速で柔軟な革新を推進するという強い意志が込められています。3Mから独立したことで、より機動的な投資判断が可能となり、新製品開発や重点分野への集中投資を加速させ、長期的な成長を目指す方針です。

 日本ではデンタルソリューション事業をはじめ、メディカルサージカルやフィルター製品の事業を展開しています。これまでに培った歴史ある製品ブランドや技術資産、そして社員一人ひとりの力を核として、「より良く、よりスマートで、より安全なヘルスケアを提供し、生活を改善する」という企業ミッションを実現していきます。

 2024年11月には、「ソルベンタム合同会社」として、東京都内の本社でメディア向けの発表会を開催しました。その後、東京マリオットホテル(品川)において、業界関係者を招いた「Solventum Day」を実施しました。このイベントでは、多くの歯科医療関係者にご参加いただき、交流を深める貴重な機会となりました。当日は、ソルベンタムとしての今後のグローバル事業展開や、歯科医療従事者との関係強化、さらに教育プログラムの充実に向けた取り組みについて発表しました。また、グローバル市場の中でトップ5に位置づけられる重要な市場であり、アジア最大の市場でもある日本への大きな期待と、日本のニーズに対応したソリューションの提供についてもお話ししました。

 特別ゲストとして、日本歯科医師会会長の高橋英登先生、日本矯正歯科学会の居波 徹先生、日本大学歯学部教授の宮崎真至先生、日本臨床歯科学会理事長の山﨑長郎先生をお招きしました。先生方からは、ソルベンタムが歯科医療分野において新たな価値を創出していくことへの期待を込めた温かいご挨拶をいただき、会場は熱気に包まれました。

 今後とも、ソルベンタムでは保存・補綴・予防・矯正といった各分野に引き続き注力してまいります。2025年には、これらの分野において新製品をいくつか発表する計画も進んでいます。機動力を活かし、重要な課題に対する革新的なソリューションを展開し、歯科医療のさらなる発展に貢献していく所存です。