2010年1月18日掲載

歯科医療機器の早期導入を目指すための方策が模索される

<font color='green'><b>第6回医歯大シンポジウム開催</b></font>

<font color='green'><b>第6回医歯大シンポジウム開催</b></font>
 さる1月18日(月)、東京医科歯科大学(以下、医歯大、大山喬史学長)において、第6回歯科器材・薬剤開発センターシンポジウム(医歯大歯科器材・薬剤開発センター、医歯大大学院教育改革支援プログラム「大学院から医療現場への橋渡し研究者教育」運営委員会主催)が「歯科器材の開発・改良における諸問題―『患者さんにより良い歯科医療を』の視点から、あらためて考える―」をテーマに開催された。  会場では、まず関野秀人氏(厚労省医薬食品局審査管理課審査管理室室長)が「医療機器の現状と課題」と題するテーマで講演を行った。関野氏は、まず医療機器が現場へ提供される時期の遅れ(承認時期や申請時期など)や、現場への提供後の安全確保など諸課題を挙げた。また、2008年12月に厚労省より策定された「医療機器の審査迅速化アクションプログラム」、同年4月に新設された「高度医療評価制度」、2006年10月から開催されている「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」を概説し、臨産学官の連携の必要性を強調した。  引き続き、園田秀一氏(医歯大歯科器材・薬剤開発センター副センター長)が「歯科器材の臨床導入迅速化への現状・課題・期待~事前アンケートから~」と題するテーマで登壇。事前アンケートの結果を供覧し、現在の歯科医療機器の承認申請や審査の諸問題に対して、関野氏と今回参加した田村敦史氏(医薬品医療機器総合機構医療機器審査第二部部長)に返答を求めた。  その後のディスカッションでは申請側である歯科企業・関連団体と審査側(厚労省・医薬品医療機器総合機構)との意見交換が行われ、クラス分類のあいまいな一般的名称の見直しや追加のほか、歯科用インプラント承認基準の運用など、歯科医療機器の早期導入のための今後の打開策が模索された。

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