トピックス 2014年12月6日掲載 医科・歯科の多分野で応用可能な新しい再生医療について語られる <font color='green'><B>第4回DDS再生医療研究会開催</B></font> 後で読む さる12月6日(土)、日本歯科大学生命歯学部(東京都)にて、第4回DDS再生医療研究会(松野智宣会長、田畑泰彦代表世話人)が盛大に開催された。 本研究会は、DDS(Drug Delivery System)を活用した再生治療の臨床研究を推進している医科・歯科の各領域の研究者や臨床医が集まり、将来の普及と産業化に向けてその安全性と効果の検証を行う目的で発足したものである。 13題設けられた一般演題では、ゼラチンハイドロキシゲルや、bFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)とPRPを併用した再生医療などに関する発表がなされた。ここでは歯科口腔外科、整形外科、形成外科、循環器内科、心臓血管外科、耳鼻咽喉科における研究成果が報告され、DDSがもつ可能性の大きさと幅広さが示唆された。 また、特別講演では、中原 貴氏(日歯大教授)が抜去歯幹細胞を用いた再生医療の展望について、伊藤敦夫氏(独立行政法人産業技術総合研究所)がアパタイト-FGF総合層被膜チタンピンの開発について解説した。さらに、臨床薬理研究振興財団第7回研究大賞受賞記念講演では、金指幹元氏(鶴見大講師)がDDS-PRPを用いた歯周組織の再生について、ミニレクチャーでは土方重樹氏(科研製薬株式会社)がbFGFの基礎知識について解説した。 すべての演題・講演において非常に活発な質疑応答・ディスカッションが行われ、熱気に満ちた本研究会のさらなる発展を予感させる一日となった。